エンコードとは?動画出力やファイル変換の具体例

2019年7月6日

エンコードという言葉は動画編集の関連用語としてよく使われる言葉ですが、ファイル形式の変換を行う場合などに「エンコードする」というような使い方をするのが一般的だと思います。

動画や音声を圧縮、変換することをエンコードといい、そのエンコードしたものを元に戻すことをデコードというのを理解していれば十分だと思っていますが、最低限の知識としてエンコードとデコードの事をまとめてみたいと思います。

エンコードとは

エンコードの意味

エンコード(encode)というのは、コード化するとか符号化するという意味であるらしいんですが、動画編集の分野では冒頭で書いたようにファイルを変換する際に主に使われる用語です。

例えばビデオ撮影した動画ファイルをDVD形式に変換したり、編集した動画をYouTubeアップロード用にmp4で出力するといった作業がエンコードに当たります。

また動画が再生できない場合に対応している形式にファイル変換したり、動画をトリミングして出力することなども代表的なエンコード作業です。

言葉の意味はあまり難しく考える必要はないので、編集ソフトで出力したり、ファイル変換ソフトで変換することを「エンコード」すると考えれば問題はないと思います。

デコードの意味

デコードというのはエンコードの対義語で、エンコードした情報を元に戻すことを意味します。

動画編集での使い方として、エンコードしたファイルを元に戻すというのはあまり考えられません。元のファイルを保存しておけば戻す必要は無いわけですからね。

例えばパソコンで何らかのプレイヤーを使って動画を視聴する場合、エンコードされた動画をプレイヤー側でデコードして再生することになりますが、デコードというのはこのように自らが行うというよりは、ハードやソフト側がその形式に合わせて処理してくれることが多いです。

エンコードの逆の意味、というくらいの知識があれば困ることはないと思います。

なぜエンコードするのか?

なぜエンコードが必要かということですが、まず動画に限って言えば非常に容量が大きいファイルになることが多く、圧縮することが必要になるという点があげられます。

また、パソコンやスマホで動画を再生する場合、そのサイトやサービス、再生に使用するプレイヤー(ソフト)で決められた動画形式でなければ再生が出来ない場合があります。

サイズが大きい動画ファイルを圧縮する、視聴可能な形式にファイルを変換する、これらの作業をいずれもエンコードと呼ぶことは先にも説明しましたが、動画編集には欠かせない作業といっても差し支えないでしょう。

エンコードの方法

エンコードの方法ですが、簡単に言えば「エンコーダーを使ってエンコードする」ということになるんですが、エンコーダーといっても色々ありますし、その設定や使用方法も様々です。

具体的には、動画編集ソフト等で編集後に出力する、あるいは「XMedia Recode」等のソフトを使ってファイル変換するというのがエンコードの主なものになりますが、いずれにしろパソコンにかかる負荷の大きい作業になりますので、パソコンのハードに関する知識も少しあったほうがいいでしょう。

コーデック」についての知識も必要になりますが、動画編集ソフトを使ってファイルを出力したり、ファイル変換ソフトを使用してファイルを変換するといった作業を繰り返していけば、そんなに難しいものでもないので使いながら覚えるという意識で大丈夫だと思います。

コーデックに関しては以下の記事も参考にしてください。

具体的なエンコード例

ビデオ動画をDVD化

個人的に最も頻度が多いエンコード作業と言えば、ビデオ撮影した動画をDVD化する作業です。

使用するエンコーダー(ソフト)は、ビデオカメラを購入すると付属するソフトで十分ですが、より使いやすいソフトを別途購入してもいいでしょう。

WindowsDVDメーカーなどフリーソフトもありますが、個人的に最近使っているのはDVD Memoryというソフトです。

エンコードの方法とあわせて以下の記事も参考にしてみてください。

YouTube用に動画編集

私はそんなに使ってないですが、YouTubeに動画をアップロードする人もどんどん増えています。

ユーチューバーが普通に職業としても認知されていますし、これから動画編集を覚えてYouTubeに動画を上げようと考えている人も多いと思います。

動画編集してYouTubeアップロードに適した形式で出力する、こういう作業もエンコードの一つです。

ちなみにYouTubeヘルプによると、YouTube にアップロードする動画におすすめのエンコード設定は

  • コンテナ: MP4
  • 音声コーデック: AAC-LC
  • 動画コーデック: H.264

となっています。

YouTubeアップロード用の動画編集とアップロードに関しては以下の記事も参考にしてください。

まとめ

エンコードについてをまとめてみましたが、動画編集の場合はファイルを出力したり、ファイル形式を変換することをまとめて「エンコードする」という認識でOKかと思います。

ファイル形式やコーデックに関しても知識は必要ですが、必要なシチュエーションを経験しながら覚えていけば良いと思いますし、個人的には意味が分からなくてもそんなに問題は無いと感じます。

具体例にあげたビデオ動画をDVD化するときは「DVDに焼く」という言い方をしますし、YouTube用に動画変換や出力する場合でも「YouTube用に動画を作る」ということが多いような気がします。

というわけで「エンコード」という言葉を発することはあまりないんですが、例えばパソコンを購入するときに「エンコード用パソコン」なんていう機種を見つけた場合など、意味を知っておいたほうがいい場合もあるので覚えておいて損はないくらいの感覚です。

ちなみにエンコードというのはパソコンにかかる負荷が高いですので、エンコードを高速で行えるパソコンというのはパイスペック=非常に高額になります。

例えばこれ↓

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こういうのが買えない私は、時間がかかることは覚悟のうえで頑張っております。