動画のファイル形式について|主な種類と使い方をまとめる

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動画のファイル形式は数多くありますが、どんな状況でどのファイル形式が適切なのかというのは動画編集を長くやっていれば自然と身についてくると思っています。

拡張子やコンテナ、コーデックなどの用語は、知らなくても困らない場合状況もありえますし、よくわかっていなくてもなんとなく使ってる場合も多いです。

とはいえ、例えば動画ファイルのことを調べようとネット検索した場合でも、ある程度の知識がないと用語の部分で躓いたりすることもありますので、最低限の知識は持っておくべきでしょう。

例えば、動画編集ソフトFilmoraの出力画面を見ると↓

ファイル形式の選択画面には、たくさんの種類のファイル形式が並んでいます。

この中からどれを選べばいいのか?という場合にはやっぱりある程度の知識が必要になりますからね。

そういうわけでこの記事では、動画のファイル形式についてまとめてみます。

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動画のファイル形式

拡張子について

拡張子のことなんて今更…という人はスルーしてもらって結構ですが、WindowsでもMacでも初期の設定では拡張子は表示されませんから、パソコン初心者であれば「拡張子って何?」という人は少なくないと思います。

動画の拡張子には「.avi」や「.mp4」などがありますが、動画に限らずパソコンのファイルにはすべて拡張子がついていて、例えばみなさん会社でよく使うであろうエクセルのファイルも、

プロパティ画面を開くとわかるように「.xls」という拡張子がついています。

拡張子をパソコンで表示する設定については以下の記事で説明しています。

いずれにしろ、ファイル形式を表す拡張子は動画以外のファイルにも使われていることと、拡張子の違いでファイルの形式を判別できることを理解しておきましょう。

コンテナとコーデック

動画それぞれのファイル形式によって決まった拡張子があるといことはわかったと思いますが、動画のファイル形式を理解するにはコンテナとコーデックの意味と関係を知る必要があります。

動画ファイルというのはサイズが非常に大きく、パソコンで処理するためには圧縮してサイズを小さくして扱うほうが処理しやすくなるというのは感覚的に理解できると思います。

この圧縮する技術(プログラム)を「コーデック」と呼び、そのコーデックにより圧縮されたデータを格納するものが「コンテナ」です。

コンテナはデータが入る箱のようなイメージですが、コンテナの種類ごとに入れることのできるデータ形式が異なります。

少しややこしい部分もありますが、コンテナ=ファイル形式というイメージでとらえてOKですし、そのコンテナごとに使えるコーデックがあるということがわかっていれば問題は無いと思います。

コーデックに関しては、以下の記事でもまとめていますので参考にしてください。

主な動画のファイル形式

動画のファイル形式は多くの種類がありますし、今後も新しいものが増えていくと思います。

現在主流のものが使われなくなることもあり得るんですが、現時点で使われている主な動画ファイル形式を以下に紹介します。(カッコ内はファイルの拡張子表示です)

AVI(.avi)

Microsoft(Windows)標準の動画ファイル形式で、使えるコーデックが多く、互換性が高いことから幅広く使用されているファイル形式です。

かなり昔から使用されている形式で、機能的には他のファイル形式に劣る部分も多々ありますが、現在でも使用されることの多いファイル形式です。

MOV(.mov)

Apple(Mac)標準の動画ファイル形式で、QuickTimeとも呼ばれています。

Apple社が開発しているフォーマットですので、iPhone等で撮影した動画はこのファイル形式で保存されます。

私はWindowsユーザーで、スマホも最初はアンドロイドでしたので、存在自体知らなかった時代がありました。

現在はiPhoneユーザーですので、頻繁に扱うようになりました。

MP4(.mp4)

MPEG-4と混同されることがありますが、MPEG-4はコーデックで、ファイル形式はMP4が正しい名称です。

WindowsやMac、iPhoneやandroidスマートフォンなど再生できる端末が多く汎用性が高いので、近年主流のファイル形式となっています。

コーデックはH264を使用している場合が多いです。

MPEG-2(.mpg)

MPEG-2も昔から多く使われてきたファイル形式で、DVDに採用されている「MPEG-2 PS」、ブルーレイや地上波放送等で使用されている「MPEG2-TS」が有名です。」

最近は編集した動画をMPEG-2形式で出力することはほとんどありませんが、「DVDAuthorGUI」というオーサリングソフトを使うときは、MPEG-2しか対応していないということでお世話になりました。

ちなみにDVDの動画ファイルって拡張子「.vob」ですけど、拡張子が違うだけで中身はMPEG-2です。

MKV(.mkv)

正式名称「Matroska(マトリョーシカ)」という、オープンソースで開発されているファイル形式です。

Windows10で標準対応されたことで多く使用されるようになったイメージで、対応コーデックも多く多機能なのが特徴です。

WMV( .wmv)

WMV(Windows Media Video)は、Microsoftが開発した動画ファイル形式です。

ストリーミング配信を前提に開発され、DRM(デジタル著作権管理)というコピーガード機能が付いているという特徴があり、圧縮率にも優れています。

動画編集時のファイル形式の使い方

主なファイル形式を紹介しましたが、その詳細を理解するよりも、どのような状況でどのファイル形式を使えばいいのかというのが動画編集ではポイントになると考えます。

編集した動画を出力する場合どのファイル形式を使えばいいのか、考えられる状況からのファイル形式の選択を以下にまとめてみました。

YouTubeにアップロードする

YouTubeに限らず、ストリーミングサイト投稿用であれば、MP4を使うのがベストだと思います。

コンテナがMP4でコーデックがH264というのが一般的だと思いますし、私もこれを使う場合がほとんどです。

保存用にする

編集=エンコードと考えれば画質の劣化は免れませんが、できるだけ劣化の少ない状態で保存したいと考えると思います。

この場合に使うファイル形式は、使用する編集ソフトに依存というか、そのソフトが出力できる最高の品質を選択するということになります。

個人的には画質劣化も気になりますが、互換性などトータルで考えてAVIとH246の組み合わせを使うことが多いです。

まとめ

動画のファイル形式についてまとめてみましたが、技術が進歩すればまた新しいものが開発されていくので、あくまでも現時点での個人的な使い方を中心にまとめています。

例えば「FLV」とかは、もう使わないので端折っていますし…

ファイル形式の知識というのは、網羅的に覚えることよりも自分の使い方にあったものを知っていればいいと思っていて、使用するパソコンやソフトによりベストなものは違ってくると思うので、単純に今はこれがベストとは言えないでしょう。

でも今ならMP4を使えばあまり問題は起きない、というのが正直なところでもあります。

画質劣化や圧縮率にシビアな方はこだわるところもあるでしょうが、私のような趣味で動画編集を楽しむレベルであれば、その時主流のファイル形式を使えば問題が起きることは少ないと思いますけどね。

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