フレームレートとは｜動画出力時の設定は何fpsにする？

2019年7月25日

フレームレート(fps)とは、動画のフレーム数（コマ数）を表す言葉で、1秒あたりのフレーム数で表します。

30fpsというのは1秒あたり30フレームの動画ということになります。

言葉の意味は難しいことは無いと思いますが、実際に編集した動画を出力する際にフレームレートはどうすれば良いのかという疑問は無いでしょうか？

上の画像は動画編集ソフトFilmoraの出力画面ですが、設定でフレームレートを選択する際に、どの値を選べば良いのか迷う方もいるかもしれません。

この記事ではフレームレートに関して、動画編集時の設定もあわせてまとめてみます。

フレームレートとは

フレームレート（fps)とは

フレームレートとは冒頭にも書いたように、動画1秒当たりに使われるフレーム数を表す言葉です。

上のイラストのような昔のフィルムで、1秒間に流れるコマ数をイメージするとわかりやすいと思います。

fspというのはframes per second（フレーム毎秒）の略で、フレームレートの単位を表します。

このフレームレートが大きければ、より滑らかな動画になると理解すれば良いと思います。

フレームレートはどのくらいがいいのか

編集した動画を出力する場合、フレームレートはどのくらいに設定すれば良いのかということですが、私の場合は使用する編集ソフトのデフォルト設定をそのまま使うことが多いです。

ソフトによっては選択肢が違ってくることもありますが、FilmoraでMP4出力を行う場合、

デフォルトで29.97fpsが選択されていて、15～60fpsの間で9種類のフレームレートが選択できます。

ファイル形式ごとに選択できるフレームレートには違いがあり、AVIの場合は、

MP4と同じくデフォルトは29.97fpsですが、選択できるフレームレートは12～30fpsの間の8種類となっています。

先に書きましたが、使用するソフトにより違いがあると思うので確認しておきましょう。

結局どれくらいのフレームレートがいいのか？

人間の目に自然な動きに見えるフレームレートは30fpsだそうで、テレビのフレームレートがこの30fps、映画は24fpsです。

ゲームのfpsは処理能力等の関係で変動がありますが、PS4proの場合50～60fpsくらいのようです。ゲームの場合は上限60fpsが多いようです。

動画を視聴する場合は、24～60fpsくらいでは大きな差は感じられないと思います。

そういう意味からも私の場合は30fpsくらいが基準で、Filmoraの場合はデフォルトが29.97fpsなのでそのまま使っているという感じです。

フレームレートの大小によるメリットとデメリットは？

フレームレートを大きくすれば動画が滑らかになるのはわかったと思いますが、フレームレートは大きければいいというわけでもありません。

フレームレートを大きくすると、ファイルサイズが大きくなるというデメリットがあります。

1秒間に30フレームと60フレームでは単純に2倍の容量が必要になりますから、フレームレートが大きくなればファイルサイズが大きくなるというのは理解できると思います。

動画を視聴するのに問題無いのに、過剰にフレームレートを大きくする必要は無いと思います。

またフレームレートが小さいと動画がスムーズに動かなくなりますが、フレームレートが小さい動画は静止画にしたときに映像が鮮明になるというメリットがあります。

防犯カメラなどの映像は画像確認用途にも使われることが前提ですから、静止画ができるだけ鮮明になるよう、5fpsなどのフレームレートで録画されることが多いようです。

ネット通信等でもファイルサイズが大きいのは問題になることが多いですから、闇雲にフレームレートを大きくすることはおすすめできません。

まとめ

フレームレートについてまとめましたが、動画編集時の出力設定については30fps程度にすれば問題になることはなく、どんなソフトでもデフォルトで最適な設定になると思います。

フレームレートが大きくなればファイルサイズが大きくなる、ということがわかっていればそれに応じた最適な設定も考えられますが、基本的には24～30fpsと考えて良いでしょう。

30fpsと60fpsの違いを動画を視聴して確認する、などというのは個人的には意味がないと思うのでのでやめたほうがいいでしょう。

ゲームなどでは動きのスムーズさが大切になることも多いので、大きなフレームレートが好まれることもあるようですが、動画編集においてはそこまで意識することは無いと感じます。

この記事を書きながら思いついたんですが、部分的にフレームレートの小さい動画を組み込むようなテクニックも考えられ、面白そうな気がしています。

手間の割に効果がどうなのか？という気もしますけど、機会があればやってみたいと思います。

この記事では動画編集ソフトFilmoraの出力を例にしていますが、Filmoraに関しては以下の記事も参考にしてみてください。